みなさんは、「テクニカルダイビング(英語:technical diving)」という言葉を耳にしたことがありますか?ダイビングを楽しんでいる人であってもその名を知っているという人はあまり多くないかもしれません。なぜならテクニカルダイビング、通称テックダイブというのは、通常のスポーツとして楽しむダイビングの枠を超えて最新のテクノロジーを駆使したハイレベルなスタイルのダイビングを意味するためです。
なお、そんなテクニカルダイビングに該当する具体例としては、40mより深いところへのディープダイビング、直接浮上することができないケーブや沈船ペネトレーションなどの環境でのダイビングなど冒険的要素が強いものがあげられます。そのため、一般的にイメージされるダイビングのように趣味感覚で軽い遊びとして楽しむものではありません。
ただ、近年では最新の呼吸を循環させるクローズサーキットリブリーザーなどのテクノロジーを使えば6時間以上という長い時間水中にいることも技術的には可能です。そのような技術を享受しより深くダイビングを楽しみたいという人は、ぜひともその技術の習得を目指してみるのは良いでしょう。
そんなテクニカルダイビングを希望する場合、通常のダイビングとはその扱いは大きく異なります。正しい知識や技術なくしてテクニカルダイビングを行うことはできません。逆に言えば、そのような知識や技術をもってしてしかやれないダイビングであるからこそ安心安全に楽しむことができるダイビングとも言えます。
また、テクニカルダイビングを通して見ることができる世界は普通のダイビングではとても目にすることができるものではありません。自分の命を守るのに必要な知識や技術をしっかりと身につけた上で見たことがない初めての経験をしてみたい。そのような思いをお持ちの方は、その知識や技術を身につけることができるしかるべき講習をまずは受けてみるのが良いでしょう。
国内にはテクニカルダイビングを学ぶことができるダイビングショップは少ないのが現状です。以下のダイビングショップでは、テクニカルダイビングの正しい知識と経験を積み、安全にテクニカルダイビングを楽しむことができます。
ワールドダイビングでは洞窟潜水を楽しめる辺戸岬の「宜名真鍾乳洞」や恩納村のダイビングスポット、沖縄最大の沈没船のエモンズ(USS Emmons)でのダイビング、複数のシリンダーを使用するサイドマウントやダブルタンクの減圧潜水、リブリーザーなどの本格的なテクニカルダイビングのコースも受講できます。