人知れず海底に横たわる沈没船やどこまでも続くかのような海底洞窟を楽しめるレジャーが、テクニカルダイビングです。一般的なダイビングでは水深0mから39mまでですが、テクニカルダイビングになると水深40mから最深1000mの深海を訪れられます。海の生き物たちと戯れたり、サンゴを鑑賞する通常のダイビングではできない沈没船の内部や頭上を覆う洞窟の探検など、普段は難しい非日常的な体験が魅力になっています。海の魅力をもっと知るのに役立ちますが、水深40m以上となると通常のダイビングよりも危険性や事故リスクが増大するため、特別な装備やトレーニングを経なければなりません。
日本国内にあるダイビングスクールでもイントロテックコースを用意しており、海底探検をしたい方に魅力があります。深い海の世界を安全に楽しむための基礎を学べることから、ダイビングをもっと楽しみたい方やプロを目指す方の姿も見られます。コースではオーバーヘッド環境や減圧への知識を学んだり、関連機材の操作とトレーニングなど、通常のダイビングコースよりも高度な内容になっています。これらのコースを修了するとライセンスを発行してもらえるようになり、本格的にテクニカルダイビングを楽しめます。
ダイビングスクールによって多少の違いがありますが、イントロテックコースに参加する場合は、規定を満たさなければなりません。まず18歳以上である、ダイバーメディカルの条件を満たした方(健康上のリスクがない方)、必要とされる手順や条件を正確かつ誠実に従い熟慮と責任感を持つ人、テクニカルダイビングで生じるリスクに同意する、通常のダイビングを100ダイブ以上経験している、プロがいない場合でもバディや同士各者とダイビングできるオープンウォーターダイバー資格を有するなどです。講習期間はおおよそ3日間、限定水域でのトレーニングや海洋実習、学科テストや水中能力などを学びます。